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ドタキャンあるある事例 | 阪神総合法律事務所|大阪、神戸間の弁護士

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コラム

ドタキャンあるある事例

作成日:2021年01月26日(火)

今回は、『ドタキャンバスターズ』に関するコラムをご紹介です。

 

 

 

こんな時ってキャンセル料を請求できるの?

 

 

 

<<日本料理 Aさんの場合>>

Aさんの店にあるお客様からコース料理4名分の予約をいただきました。

 

Aさんは予約をいただいたとき、連絡なくキャンセルするとコース料金と同額のキャンセル料が発生することも伝えています。

 

 

当日、来店予定時間の1時間前にそのお客様から電話がありました。

 

 

しかし、Aさんもスタッフもお帰りになる他のお客様の対応に追われていて、そのお客様の電話には出られませんでした。

もちろん留守番電話にはお客様のメッセージは残されておらず、お店のホームページに書いてある代表メールにも連絡はありません。

 

Aさんは、すぐにお客様に折り返しの電話をいれましたが電話は繋がらず、その日、計5回お客様に電話しましたが、結局連絡の取れないまま、お店にもお見えになりませんでした。

 

 

はい。そうです。よくあるドタキャンのパターンです。

 

 

翌日にようやく連絡がつながり、キャンセル料を請求します。

 

 

すると、お客様はこのように言い返しました。

 

「昨日、電話したし~。でも、アンタ出なかったし~。電話でなかったアンタが悪いっしょ~。だから、キャンセル料を払うのはおかしいでしょう。」

 

 

キャンセル料の支払を拒否してきました。

 

 

この場合、キャンセル料を請求できるでしょうか?

 

 

A. 問題なく請求できます。

 

予約するときもそうですが、キャンセルするときも相手方に必ずきちんとその意思が伝わらないといけません。

 

これを意思表示の到達主義といいます。

 

お客様は、どのようなやむを得ない事情があったにせよ、Aさんにキャンセルする旨を必ずAさんやスタッフに伝えなければなりません。

お客様が、Aさんやスタッフにキャンセルすることを伝えていない以上、キャンセルをしたことになりません。

 

よって、キャンセル料を請求することは可能です。